とんごうさん [misc.]
小学生の夏休み、山奥の従姉妹宅に単身滞在させられていたことがあります。
その間、両親は何していたのか不明。
ポニーに乗るなんちう贅沢レジヤーは初日のみ、あとは従姉妹の通う水泳教室でぐいぐい泳ぎまくって驚かれたり、病院に行ったり、近所の子供たちと遊んだり、江戸川乱歩シリーズの連続再放送を見たり、枝豆を食べたり、豆腐を買いに行ったり。
従姉妹の日常に参加させられておりました。
「とんごうさんをやろうよ」
ある日、年上の女の子が言いました。
「トンゴウサンって?」
「知らないのおー?」
一瞬、バカにしたような顔をしながらも、丁寧に教えてくれました。
それは『だるまさんがころんだ』と全く同じ内容でした。
地方によって、セリフが異なるのかしら。
彼女たちのは、
「とんごうさんはえらいひと」
でした。
「とんごうさんって誰?」
誰も知りません。
ただただ、「とんごうさんはえらいひと」というフレーズだけが無味乾燥に繰り返されました。
最近になって、この不思議な遊びをなぜか思い出したんだけど、とんごうさんって誰?
東条英機?
東郷平八郎?
戦後ウン十年経っても、連綿とこのセリフが語り継がれているのでしょうか?
軍人じゃなくて、東郷青児? (・∀・)
いやいや、本当は東条でも東郷でもなく、実は『とんごう』ですらなかったりして。
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