感謝祭そしてブラックフライデーと聞くと思い出す

昨年の今頃、田舎町からギンギラな大都会へ向かおうとしていた時のこと。
搭乗ゲートのベンチ下を匍匐前進している小さな男の子がいて、父がおもしろがって注目しておりました。
このかわいらしい光景の後に起こることを、誰が想像できたでありましょう。（T▽T）

飛行機に乗りこむと、その男の子は通路を挟んで父のお隣の席になりました。
と、ここまではよかったのですが、シートベルトをしめなくちゃな途端に、すさまじい勢いで泣くわ叫ぶわ暴れるわ。
お母さんがなだめようとしても、ますます大暴れするばかり。
「飛行機ではこれをつけないとだめなのよ」
最初は静かに言って聞かせようとしていたけれど、どんどんひどくなるものだから、しまいには強い口調で、
「サンダー！　静かにしなさい！　どうしたいの？！　何がしたいの？！」
叱りつけるも効果なし。
そうですか、坊やの名前はサンダーくんですか。
客室乗務員も何度も来たし、前の席のおばちゃんも心配して、
「ピザ食べる？」
って話しかけたり。（隣で息子らしきでかい兄ちゃんが搭乗前も登場後もずっとピザを食っていた）
「サンダー！！　どうしたいの？！　言ってごらん！　どうしたいの？！」
ギャーッ！！！
みんな困り果てるもどうにもならず。
お母さんも大勢の前でひっぱたくわけにいかないしなあ。
吠えまくる怪獣一匹。
・・・。

ところが、まあなんということでしょう。
飛んじゃったら超ごきげん。
いままでの騒ぎはいったいなんだったの？！
楽しそうに窓の外の風景を眺めたり、おやつを食べたり、ずっと良いコのまま静かに目的地に到着。
空港にお迎えにきていた家族らしき人々と共に去って行きました。
やれやれ。